2013年4月25日木曜日

オディロン・ルドン

好きな画家の一人にルドンがいます。
先日新宿でルドン展が開催されていると知り、見に行きました。

私がルドンの作品を思い起こすときは色彩の豊かな後期の作品なのですが、彼は黒の画家としても数々の作品を残しています。
今回の展示では、その時代の作品が数多く展示されていました。

初期の自然に題材を求めた作品に始まり、夢想的な石版画やデッサンの数々。

目だけの生き物、動物の様な植物の様な生き物が出てきて、見ているうちに深い海の底を歩いているような不思議な気分になってきます。
そして、そんな気持ちにさせる一番の要素が深い黒の色だと感じました。
ただ真っ黒なわけではなく、ずぶずぶと入り込んでしまうような黒い色なのです。

このまま行くと本当に夢の世界に行ってしまいそうになった頃、ようやくそれらが終わり、色彩の世界が広がります。
先程と打って変わって、鮮やかな色の世界です。
青やら赤やら黄色やら。一見すると、バラバラになってしまいそうな色が、不思議と調和を持って画面に収まっています。
なぜなのだろうと思いながら見ていると、ここでも黒が登場していました。
沢山は使われていなくても、黒い色が程よく他の色をまとめているのです。

昔、絵を描き始めた頃、絵具箱に黒はいらないと教わりました。その頃のくせで、今でもあまり黒を使うことは無いのですが、ルドンのように効果的に使えば黒も立派な色なのだと改めて感じました。いつか、かっこよく黒を使いこなしてみたいものです。

本日の担当は福井でした。

損保ジャパン東郷青児美術館
オディロン・ルドン―夢の起源―

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