2013年7月30日火曜日

ノスタルジー


なつかしい風景というのは

描いてみたいという衝動にかられます。

私にとってのノスタルジーは…




広い、広い。
空も田んぼも。
広くてたまらない。
たまらないよ。

どこまでいっても真っ平らで

この景色がどこまでも続いているんだと思っていた子供のころ。

眩しい光とおそろしくのどかな緑。

そんな故郷の田園風景。



描いてみたいけれど向き合うのがまだ少し怖い。

(銀座校講師 すずきくみこ)




2013年7月 栃木

2013年7月28日日曜日

展示のお知らせ

銀座校下工垣です

個展のお知らせをさせて頂きます。



◯2013年8月19日(月)〜8月24日(土)
 11:00〜6:30(最終日4:30)
 ギャラリー惣
 東京都中央区銀座7−11−6徳島新聞ビル3階









油彩の抽象画の作品を展示します。





◯それから、ちょうど今千葉県にある多利庵(ダリア)というレストランでも
 小作品を3点展示しています。

6月30日〜9月30日
レストラン&バル 多利庵
千葉県山武市姫島174 
0475-71−2144




こちらはちぎり絵のイラストです。
今、毎月表紙イラストを描いている雑誌があるのですが、
その表紙の原画を飾っています。
このレストランは私の大好きな友人のレストランなのですが、
まだ行った事がないので個展が終わったら是非行ってみようと思っています。









2013年7月27日土曜日

夏がきた。




銀座校講師坂田です。


先日荒川河川敷で開催される足立区花火大会に行ってきました。
実は諏訪湖の花火大会で育った私、それ以外の花火大会をばかにしておりました
(すみません)。

あと人混みが苦手なので花火は電車の中から見かける程度で
この何年か夏をすごしていました。



今年はしっかり良い場所を確保していただいたということで
珍しく人混みの中へ。



すばらしかったです。

やっぱり花火の美しさもさることながら
見物してる人々の歓声や笑顔が心にぐっときました。

花火と逆に向いて人の感動している顔が花火よりもみたかったけど
そんな事してたら変な人なんでがまんしました。



夏が来たって素直に感じられた夜でした。





私事ですが、渋谷ヒカリエShinQs2Fのラムフロムさんというアートグッズを扱うお店で
ブローチやネックレス、ぬいぐるみ等の刺繍作品を扱っていただいています。

ちょっとこわい蛾のブローチ

お近くに致した際には是非お立ち寄りくださいませ。


こんなぬいぐるみもあります。



2013年7月22日月曜日

かき氷のやつ


いきなりですが、皆さんこんなものを目にしたことはございませんか?






この時期には縁日などで活躍しているはずです。

正式な名称はわかりません・・・
恥ずかしながら、料理ができない私にはかき氷にシロップをかける道具としての認識しかないのです。
私の中では勝手に「かき氷のやつ」と呼んでしまっています。


ただ、この「かき氷のやつ」が私の制作ではとても重宝しているのです。
というのも私は作品で油を使用しています。
そして使う油を自分で調合しているのですが、その時にこれがとても役に立っています。



いろいろな油を調合しているのですが、その中でもダンマルという天然樹脂を混ぜる時に使っています。このダンマル樹脂を大量に溶かしたもの(ダンマルワニス)が入っている大きな容器から別のビンに移すときに零さず、適度な量を掬うのにこの「かき氷のやつ」がとても便利です。




こんな感じです。
右のダンマルワニス(だいぶ少なくなってしまっていますが)を左のビンに移します。


このダンマル樹脂、絵具の食いつきやノリが良くなったり、乾燥を早めたり、光沢を出したりと、とにかく優れた樹脂なのですが、粘り気が強く、零したり手についたりすると厄介な代物なのです。

ちなみにこのダンマル樹脂、教室の授業で使用しているネオペインティングオイルにも配合されていますよ。


このように「かき氷のやつ」のような道具が制作に役立つとは意外な発見でした。
皆さんの周りにもそんな道具があるかもしれませんね。


最後に気になったのでこの「かき氷のやつ」の正式名称を調べてみました。  
「カンロ杓レードル」というみたいです。
まあ、まったく覚えられそうにないです・・・


銀座・恵比寿校講師 工藤

2013年7月20日土曜日

サロンクラス

こんにちは。

今回は最近のサロンクラスでの授業風景を紹介したいと思います。


サロンクラスでは、自由制作はもちろんですが、会員の皆さんの意見もききながら

課題内容を決めたりしています。

      ・名画模写や

 



      ・人物クロッキー
        
     会員さん同士で Ⅰポーズ10分間で
     モデルをしてもらいます。
     (講師の私も描かせてもらってます。)

     人物クロッキーをすると
     短時間で画面全体で大きく捉えられる
     ようになります。手の動きが小さくなって
     きたら、絵を描く前の準備体操がわりに
     描くと 本画がのびのびと描けるように
     なるので、オススメしています。
















そしてこちらは休憩時間に尺八を聞かせていただいた時の写真です。
 この時はまるで、お茶会に出席しているような風流な雰囲気でした。


宇都宮校 小栗


2013年7月18日木曜日

海の幸と冷酒



こんにちは。
二十四節気でいうところの「小暑」にあたる今の季節。
すでに日は短くなっていく一方で暑さはこれから、という時期です。

今年の夏は例年より暑い、猛暑になるとのことですが
みなさまは夏バテなど、すでにしてないでしょうか?

そんな暑い夏を楽しく乗り切る方法は人様々だと思うのですが、
日本ならではの楽しみのひとつがコレ。

新鮮な海の幸に舌鼓を打ちつつ冷酒をキュッと呑む。
粋ですね。しかも何だかすごく大人になった気分。


 先日、銀座校講師の先生方と一緒に新橋にある「魚金」というお店におじゃましました。
 日本全国の日本酒が揃っており、すごく新鮮で豊富な種類の魚介類が本当においしいお店です。

楽しい仲間とおいしいものをいただきつつ、質のいい時間を過ごすと
心の充電ができ、この暑い夏も何とか乗り切れそうな気がします!


銀座校 植松

2013年7月16日火曜日

時の作用

日本昔話を見て育ったからか、折に触れ、何の報いか、ということを考える。

梅雨明けのころ、十日近くも熱が下がらず、その間ひどい頭痛に悩まされた。
ほぼ10秒おきにきりきりと締め付けられるような痛みがやってくる。お釈迦様が孫悟空の額に巻いた輪を締めて、懲らしめる場面が浮かぶ。孫悟空並みの悪さをしたかなあ、もしかしておさるさんみたいな髪形にしたからか。絶え間なくおそう痛みの中でそんなことを考え続けた。

多くの昔話では、善きことを為せば幸せが訪れ、悪いことをすれば報いを受ける。
因果応報、というけれど。
つらい時かなしい時、こんな目にあうのは何かの理由があるのかと省みるのである。
まあ、いろいろ思い当たるので、あれかこれか、と考える。考えてどうなる訳でもないのだが、報いを受けて然るべし、と自分でも思えれば、少し救われる。



冒頭の日本昔話とは、私が幼い頃にテレビ放映されていたアニメーション番組。だから昔話だけれど「聞いた」でなく「見た」。他には一休さんとか、見ていたなあ。ニルスの不思議な旅を見逃して、泣いたりしてたっけ。
それから祖母の家にあったいじわるばあさんも人格形成に少なからず影響したのではないかと疑っている。

しかし今読み返し、見返したら、違うのではないかという気がする。
先日ラジオで、市原悦子さんが語る昔話を耳にして衝撃を受けた。あっけないほど残酷で、かなしい兄弟の物語。子供の頃にも聞いた話なのだろうか。胸に重たいものを載せられたようで、聴いてしばらくの間言葉が出てこなかった。


時の作用というのは思いもかけず大きなもので、同じものが時を経て出会うと全く異なる顔つきをしていたりする。一休さんは、まあ変わらないかも知れないけれど。




      大きな悲しみは時とともに消えていくが 
      小さな歓びは時とともによみがえる 
      魂よ
      君には不思議な才能がある 
                       (田村隆一の詩より)





家族や救急外来なるもののお世話になって、頭痛は治まった。

初夏から梅雨にかけて、あんなに気になる朱色をしていた石榴の花がいつの間にか青い実の形になった。
泰山木の花もやがて終わり、梔子の替わりに山百合が香り始める。
どんどん、時は流れていく。ふと何か以前のことを思い出さなくてはいけないような気持ちになる。

銀座校講師 五十棲さやか

『ソニー』

2013年7月14日日曜日

【第8回宇都宮校作品展】レポート☆


宇都宮校講師 渡辺昌代です。


先月、本校銀座校と同時期に宇都宮校でも作品展が行われました。





銀座校作品展の様子はたくさんアップされているのに

宇都宮校作品展の様子がないのはあかん!!と思い

少しではありますが紹介させていただきます。



会場は栃木県総合文化センター。

総作品点数は53点でした。


中日の6月15日が、

栃木県民の日140歳のお誕生日ということで

隣の会場でお祭りが行われていた為か、(いや作品に魅せられた為か)

大変沢山の方々に観て頂くことができました。

ありがとうございました。


会場入り口受付



















展示会場























講評会





















熱心に講評に耳を傾ける会員様達
















作品展を経験すると、

今まで自分の作品を

主観的に見ていた見方が客観的な見方に変わり

つまりは自己満足の絵から人に見せる絵を描こうと思うようになり

絵に対する意識がどんどん変わっていきます。




作品展後に飛躍的に上達する方が多いのはその為かと思います。





私も、8月12日(月)~17日(土)の展示に向けて今制作に取り組んでいます。

追い込みの時期で苦しいです。

まだまだ見せる(魅せる)絵には遠いです…


グループ展の為展示数は少ないですが

御覧いただけたら幸いです。




グループ展案内状 表






グループ展案内状 裏
    会期:8月12日(月)〜16日(土)
            時間:12:00〜18:30(最終日は16:00まで
場所:銀座ギャラリーミハラヤ



2013年7月12日金曜日

博士の庭の夏




暑い日が続いていますね。


道を歩く時も、つい日陰を探してしまいます。


そんな訳で、木陰で一息つこうかと牧野博士のお庭にまた行ってきました。

以前もご紹介しましたが、植物学者の牧野富太郎博士のお庭が、整備されて一般公開されています。  (牧野博士は1862年生まれ 高知県出身で、日本の植物学の父といわれている方だそうです)


梅雨入り前の若々しかった葉は、どうやら立派に成長しているようで、庭の緑の色合いがぐっと濃くなったように感じます。


ムクノキ。


アスファルトの照り返しから解放され、ほっとしたのも束の間、藪に潜んでいた蚊に追い回されて早々に併設されている展示室に逃げ込みました。


こぢんまりとした建物の中に、博士の研究道具などが展示されている常設展示室と企画展示室があり、今は博士とその影響を受けた方々の描いた植物図の原画が展示されています。

常設展示室。

採集道具。


博士は研究者みずから植物を描くことの重要性を説いていたそうですが、その絵の素晴らしいこと。

植物図というと図鑑などにある、正確だけれどもどこかかたい絵、という印象がありましたが、博士の描いた植物は、その葉や花の厚みと柔らかさ、手ざわりまで感じられるようです。

和紙に毛筆で描かれた線は、勢いがあり、繊細で簡潔、迷いがありません。

さらっと描かれたものから、みっちりと描き込まれたものまで、密度に差はありますが、深い深い観察と知識だけでなく、植物に対する親しみ、距離の近さが絵から伝わってきます。


庭の植物の観察に熱中するあまり、2日間その場を動かなかった、との逸話が残る博士とその庭ですが、7月は博士が命名したウバユリとキツネノカミソリの花が見られるそうです。

不思議な名前の植物だなと思っていたので、今度は虫除けスプレーをして、見に行こうと思っています。





銀座・恵比寿校講師 吉澤