2014年11月4日火曜日

「北斎展」を見て

お久しぶりです。
銀座・恵比寿校講師の工藤です。

先日、上野の森美術館に「北斎展」を見に行ってきました。
とても混んでいるとの噂を聞き、朝早くから行ったら思ったよりすんなり入れてラッキーでした。
140点近くの北斎の作品が一同に展示されていて、とても見応えのある展示でした。



 
北斎の作品は色々なところで目にすることが多いですが、これだけじっくりと鑑賞したのは初めてです。

洗練された構図、無駄のない線、鮮やかな彩色。
絵師である北斎と技術の粋を極めた彫師と刷師によって、無駄の感じられない非常に緊張感のある画面に仕上がっています。

ただ、堅苦しさは感じませんでした。

私には北斎の捉える自然や人物の形態がとても力が抜けているように見えました。
その姿に愛くるしさを感じます。
非常に緊張感のある画面でありながら、どこかユーモアがある。 

北斎が当時の江戸庶民に愛されていたというのも何となくうなずけます。


                        「富嶽三十六景 駿州江尻」


ちなみに葛飾北斎は1999年のアメリカの雑誌『ライフ』の企画「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で、日本人として唯一86位にランクインしたそうです。

国や時代を超えて多くの人を魅了した北斎の作品。
今回はこれだけじっくりと見ることができ、とても貴重な1日でした。

11/9(日) までの展示ですが、興味のある人はぜひ行ってみてください。
一見の価値有りです!

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