教室の生徒さんは6月の作品展を終え、一段落ついて教室の授業を熱心に、時に冗談も言い合いながら楽しい空間で絵を描かれています。
人によって絵の楽しまれ方は違いますが、
自分の絵を「力試し」する方もいます。
銀座校では生徒さんが公募展で賞を貰ったと話題になることがありますが、
この度、私のクラスの佐藤裕信さんが日美展に応募され水彩画部門で”佳作”を
貰いました!
講師冥利に尽きます。
先日、国立新美術館で行われた日美絵画展行ってきました。
展示された佐藤さんの作品をご紹介☆
「途中下車の旅」と題された作品で、花桃まつりわたらせ渓谷鉄道をモチーフに
描かれていました。
水彩の淡い調子や色の鮮やかさでみせるため線は描いていません(着彩で一発勝負がお得意です^^)
遠景、中景、近景の表現が素晴らしくどこまでも続く旅を想像させます。
遠くは遠景色のインデイゴで後退させハッキリ描いていません(淡く)、近景には鮮やかな色と物をハッキリ(濃く)描くことで奥行きが生まれています。
見せ場である電車を強調するため左側の人間は省略して描かれています。見事!
左の花桃の色とタッチがもう少し弱かったら更に電車の方に目線が向くでしょう。
後はベンチに座っている人と、電車の前の空間が少し空き気味で間延びしているので
電車をもう少し前に出すと電車(見せ場)のインパクトも出て更に奥行きが強調されそうです。
プチ講評会でした^^
とにかくこれからの佐藤さんの旅が続いていくのが楽しみである。
皆さんも是非絵画の公募展に出展(力試し)してみてはいかがでしょうか?
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