今日は、私の祖父の曾祖父である。志水蕉雨の事を書きたいと思います。
彼は、幕末の京都で指をつかって描く水墨画家として活躍していたそうです。
中央の白髪の人が 蕉雨さん。その右の子供が祖父。
祖父は、季節ごとに蕉雨さんの掛け軸をかけかえてましたので
幼い頃から 彼の作品を見る事はありましたが
こう言ってはなんですが、子供にとっては あまり面白味のない絵でしたので
見ても ほとんど興味はありませんでした。
ただ、自分で絵を描くようになってからは
どんな風に描いてるのかな〜とさっと見るぐらいで
この時も生意気にも まださして…という程度でした。
金婚式の指画 |
それが、ある絵を見てからは、ただの絵描きから
どんな人だったのだろうと その人間像に興味が湧き始めました。
それがこの絵!
100号ほどの大きな作品だったため
なかなか祖父も出すのがおっくうだったのか、私も大きくなるまでは
この作品を見ることがありませんでした。
当時の画家たちは、動物園もなく寅や龍(動物園にもいませんが)は
想像で描いていたようなので、骨格がおかしいのですが…
しかし、なんて愛嬌のある寅!
同じ絵描きとして、見る事のかなわぬものを思考錯誤しながら
この作品を描いていたのかと思うと
なんだか微笑ましくて、この絵を見てからは
会う事ができたら さぞ話が弾んだ事だろう〜と思っています。
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