銀座校講師南です。
明けましておめでとうございます。
本年も小学館アカデミー絵画倶楽部をどうぞよろしくお願いします。
皆様、年末年始は如何過ごされましたでしょうか。
様々な酒宴続きで、お腹まわりを気にされている方も多数おられることと思います。
体調を崩さぬようご注意くださいね。
皆様、年末年始は如何過ごされましたでしょうか。
様々な酒宴続きで、お腹まわりを気にされている方も多数おられることと思います。
体調を崩さぬようご注意くださいね。
さて。
前回の担当ブログで年賀状について記しました。
その後、今年の絵柄がどうなったかというと… このようになりました。 ↓
これは“馬の目文様”です。
江戸時代後期から瀬戸焼等、各地で「馬の目皿」という普段使いの器がつくられていました。(参照:柳宗悦著 『民藝四十年』)
この器の文様をモチーフに年賀状を仕立ててみました。
江戸末期 瀬戸
渦巻き模様が馬の目玉に見えることから「馬の目皿」と言われるようになったらしいのですが、馬の目文様の由来は諸説あります。
例えば雨乞いに使ったという説があります。
東洋では龍は水に住んでいて、水を司っていると考えられていたから、雨乞いには龍を呼び寄せる必要があったと。
龍は馬の雌が好きなのだそうで、雌馬を生贄に差し出すと雨を降らせてくれるのだと信じられていたようです。
龍は馬の雌が好きなのだそうで、雌馬を生贄に差し出すと雨を降らせてくれるのだと信じられていたようです。
しかし、馬は大切な労働力であり、馬屋を同じ家屋内に置くなどして大事に飼っていました。
だから降るかどうか分からぬ雨乞いに雌馬を犠牲にするのは大変なことだったのでしょう。
だから降るかどうか分からぬ雨乞いに雌馬を犠牲にするのは大変なことだったのでしょう。
そこで雌馬の代わりに、馬の目皿をかわりに天にかざして雨乞いをしていたと考えられています。
また他に、五穀豊穣を願う吉祥である雷雲や長寿の亀を描いているという説もあります。
真相は定かではありませんが、午年に因んで、この文様の賀状を受け取った方がこの一年豊かなものになるよう祈りを込めてお送りした次第です。
(また渦巻き模様は古代より世界中にあり、宇宙を感じさせるところが良かった)
器を見ると、躊躇いのない線で一挙に描いている。
のびやかでおおらか。
実際に描いてみると…いや、難しかったです。
職人さん達は当時、一日何千とこの渦巻きを描いていたことでしょう。
その領域に簡単に届くはずはないのです。
このようなのびやかさ、様の美しさを自分の制作にも纏わせたいものです。
今年も皆様にとって素晴らしき一年になるといいですね。
ではまた。
今年も皆様にとって素晴らしき一年になるといいですね。
ではまた。
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