銀座校では「水のある風景」をテーマに校内コンクールが行われました。
応募総数はおよそ140点!
その各賞が発表され、現在銀座校に展示中です。
校内コンクール受賞作品の展示中(〜2/8まで) |
講師が選ぶ優秀賞が15点、会員による投票で決まるオーディエンス賞が3点選ばれました。
オーディエンス賞は初の試みだったので、どの作品が得票数を集めるのか楽しみでした。
結果、オーディエンス賞は優秀賞と重なり、3点ともダブル受賞となりました!
ダブル受賞3点の中のおひとりの方は私のクラスにご在籍されております。
5年間基礎課程が終了し、サロンクラス1年目の春木則夫さん。
画像の作品が受賞作品です。
祝ダブル受賞 春木則夫さん作「ベネチア旅行」 |
受賞の記念に、ご本人の了解も得られましたので
皆様に春木さんの作品の歴史をご紹介したいと思います。
受賞作は「なおすところがない」見事な作品です。
筆致がのびやかで、色づかいも華やか。
実はこの作品は春木さんがぐんと成長した記念的作品です。
「もともと上手な方だったんでしょうね〜」と春木さんの作品を見た方から聞かれることが多いのですが
もちろん昔から絵はお好きで上手な方だったようではありましたが
基礎課程の5年間の中ではいくつかの壁があり
悩みながら乗り越えた結果が今回の作品へと結実されました。
デッサン 木の課題 |
線ははじめから魅力的なものを持っていらっしゃいました。
強弱があり、変化に富んだいい線です。
デッサン フルーツ籠 |
デッサンを学び、明暗が見えてきました。
鉛筆の使い方の幅が広く、鉛筆の色も美しく見えます。
野菜を描く |
水彩に入り、色を使う喜びが感じられる作品です。
スケッチ会前課題 |
現在につながるのびやかなタッチは感じられるものの、現在の絵と比べると粗密や濃淡が少し弱い。
ベネチア |
色に振り回されてしまい、悩んだ頃の作品。
鮮やかな色が少し喧嘩してしまっています。
丹念に描き込まれていてなかなかいい作品です。
ただ、どうしても画面全部を描きすぎてしまい、ポイントが散漫になってしまう・・・
アクリル作品「金鱗湖」 |
不透明の画材を学ぶことで透明水彩の透明感を感じたり、色についてより学んだりしました。
暗さのリズムも心地よい作品です。
水彩ですが、思いきってモノクロームな作品に挑戦。
画面に力を閉じ込め、リズムを作れた作品。
そして受賞作。
力が抜けてきて、絵にリズムが生まれてきました!
これからの作品もとても楽しみです。
絵を学ぶには基礎事項がたくさんありますが
それらを飲みこんで消化できたときにぐんと絵がよくなる。
上手下手ではなく
それぞれの描きたい絵の中で成長があることを講師としては楽しみにしています!!
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