いつだか工場夜景の特集をテレビで観て、なんて綺麗なんだろうとびっくりしました。
いつか行ってみたいなぁと思っていたところ、昨年、川崎市の観光協会が主催する工場夜景バスツアーに申し込んだら当選。
すっかり味をしめて今年も申し込んだら、今回は屋形船でのツアーに当たりました。
というわけで、先日京浜工業地帯の夜景撮影会に行ってきたのです。
塩浜の船着き場から屋形船に乗って運河へ出発。
昼間はさぞ汚いのであろう京浜工業地帯の景色も夜の帳が降りてくるにつれて徐々に妖艶な姿に変わって行きます。工場のドレスアップですな。
写真家の間ではマジックタイムと呼ぶそうです。
川崎天然ガス発電所
工場でものを作るために必要な明かり。
これらは鑑賞されるために意図的に作られたものでも演出されたものでもない。
というのですが、美しすぎて驚き。
立ちのぼる水蒸気が迫力ある昭和電工。
まるで水の上に浮かぶロウソクのような東亜石油。
ちょっと黄泉の国に行く魂のようにも見えてうっとりします。
これはピンぼけした工場の姿。
ちょっと、これ⬇️に似ているなと思いました。
赤い帽子の女(部分)
牛乳を注ぐ女(部分)
そう、フェルメールです。
上にあげた2点はいずれも部分図。
フェルメールはポワンティエと呼ばれる点綴画で光を表現しています。
「赤い帽子の女」の椅子の取手や「牛乳を注ぐ女」の器物やパンにその技法が使われているのですが、ピンぼけした写真を見てこれを思い出しました。
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