日本の四季の移ろいを表すものの一つに「二十四節気」 があります。春夏秋冬をさらに六つに区切り、その15日ほどの期間を象徴する、太陽の動き、自然や農耕に関わる言葉が配されています。
以前からこの季節の名付けが好きです。とくに冬から春へと向かう時季には、節気が一つめぐってくる度にときめく思いがします。
立春を過ぎると、雨水・啓蟄・春分を経て、清明・穀雨へ。恵みの雨や、この時季ならではの瑞々しさを表す語が続きます。
雨降りは苦手で、朝起きて日が射していないと気持ちが沈んだりするのですが、春先の雨だけは別。冬の厳しさに耐えた木々の芽吹きを手伝う雨だと思うと、柔らかく、やさしく感じられるからでしょうか。
ひそかに支度中の桜の梢 |
翌日の東京は雪が舞い、この冬のきびしい寒さを象徴するかのよう。それでも、夕暮れ時の明るさに春の気配が感じられるようになってきました。
現在私が担当するサロンクラスでは「花」をテーマに制作しています。今はまだエスキース(下絵)の段階。これから2ヶ月近くをかけて、水彩・パステル・油彩など様々な画材で、画面に花を咲かせていきます。
外の寒さをよそに教室内は華やか。作品の完成は春分を過ぎた頃の予定です。
次の節気は3月5日の啓蟄。サロンの授業は試行錯誤の連続ですが、季節の進みを感じながら、花ひらく春を夢見て会員の皆さんと共に制作を続けていきたいと思います。
バラの描き方稽古中(左は平賀先生の作品) |
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