銀座校講師の南です。
7月になりましたが、関東地方は梅雨真っ盛りですね。
雨が降ったり止んだりジトジトジメジメ…
皆さん、このような時期なので体調管理には充分ご注意ください。
かくいう私は2週間前くらいからいささか体調が優れず…。
不摂生をしているつもりはないのですが。
さて。
絵を描くことを楽しんでいる方々は、ご自宅で描くために色々工夫されていることと思います。
我々絵描きも多分に漏れず、それぞれのスタイルで環境を整えています。
状況は千差万別。
しかし、ほとんどの方々はご自分のところ以外はご覧になったことがないのではないでしょうか。
ということで僭越ながら私のアトリエを少しご紹介します。
アトリエ、といっても自分のアトリエを建てる資産もなく、自宅の一室を作業部屋にしているだけなのですが。
古い借家の二階は一間しかなく、日常生活と一線を引くことができ、子供たちの来襲もありません。
雑然としていますが、おおよそのアトリエ全景です。
見えないところに資料の本や材料が山積みされています。
部屋の中央にあるのはテーブルではありません。
大きめの画面に地塗りをしているところです。
ただ今乾燥中で、下地材が垂れても汚れないよう新聞紙を敷いています。
…庶民的だ。
壁の左側はエスキースや資料写真、文章などを貼付けておけるようにしてあります。
右側は20年以上使っているイーゼルと手元を明るくする可動アームの照明をつけています。光源はできるだけ自然光とあまり差異がないものを選んでいます。
100円均一のワイヤーラックを組み合わせて乾燥棚にしています。(庶民的だ)
狭いのでこうして棚を据え付けないと、乾燥中は部屋で身動きが取れなくなります。
下地を施されたり、和紙を貼られたパネルたちが出番を待っています。
アイディアスケッチや考えていることを文章にしたりタイトルを練っているときは、こうして静かに音楽を聴きながら、机上でイメージを膨らませています。
こうして見ると、長い制作活動の中で自ずと淘汰されてきた空間の使い方が表れているようですね。
梅雨が明けると夏本番です。
気象の変化に負けないよう、どうぞご自愛ください。
ちなみに、このアトリエは夏になると灼熱地獄になります。
静かな絵からは想像できないような格好で制作しています。
もちろん皆さんにお見せすることはできません…。